◆先入観万歳!◆

2001年6月13日
先ほど、森博嗣氏の「すべてがFになる」読了しました。いやまぁ、よく言われますけど、遅すぎですね。何今更〜、って。

元来ミステリィには興味が薄かったのが一番の原因でしょう。小学生のころはホームズ、江戸川乱歩等の名作古典読んだこと有りましたが。

何しろ、氏の作品に触れた最初のきっかけとなったのが「臨機応問・変問自在」であったものですから。こういう方面に電波発信してくれないと、私のアンテナが反応してくれなかったのです。実に熟成期間を長く(自主的に)とっておいたものです。

いまさら書評など、やり尽くされているでしょう。ネットでいくらでも調べ尽くすことが出来る時代ですし、どうせOUTPUTするくらいなら、書評と言う形で出力するより、作用に導引されたそのときの形を出せればOKかな、と。トリック話もただのツールと割り切って読んでたし。前にも書いたけど、読書はいびつな形式の”作者との対話”と考えてますから。プログラムにパッチ当てられていないなら、はじめから仕様されたものでしょ、とか、今更聞きたい?

ともあれ、氏に興味が深まり、この方面にアンテナのエリアを広げることにしました。一言で言うと、「あ〜、いいねぇ〜」ってことですか。あはは。友人にしろ、メディアにしろ、女房タタミにしろ、古いものは良いものです。でも美意識なんていう単体ではこれほど非生産的なものに、大脳の一角を閉めさせている者としては、癒しだけじゃなくて刺激も並列に持ち合わせておきたいのですよ。

勿論第一義じゃなくて、言い訳ですよ〜!

他人の思考を取り込みたい、って欲望。作家の便利な点は、登場人物それぞれに個性を持たせて動かせること。本はまさしく作家の脳漿に複数の人間及びそのパターンを飼うことが出来ることの証明、だと思う。多重人格とか、そんな風に単純化されると困りますが。

というわけで、私と全く異なる思考方法をする森氏の著作にどっぷり漬かることにします。よって、インスパイアは少なくともされることになります。どのような標本を作れるかな?古女房になる前に。

▼購入予定本
・冷たい密室と博士たち
・笑わない数学者
・まどろみ消去

理系と文系の区別する人、ごめんなさい〜。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索