◆濃縮還元生活。◆

2002年2月28日

取り入れたもの。

▼TVプログラム

・「トップランナー」
ゲストは富野由悠季氏。手塚治の虫プロ時代に進行担当していた経験から、作品自体を手がけるまでの実体験。「海のトリトンは手塚作品のなかでも質の低いものだった。先生もそれを認めている雰囲気だった。意地っ張りだから口には出さなかったけどね」、などハラハラさせられる場面も。

また、ガンダムのヒット以来、会社の社長から続編の作成を頼まれたのが嫌だった、ということ。「初代ガンダムのここが好きで、こういうのを一緒に作らないか、と言われれば嫌じゃなかったのに。完全に経営面から言われたのが本当に嫌だった」こと。それゆえ、ZガンダムのZは“これでガンダムは終わり”の意味が込められているとのこと。Zからガンダム世界に入った人には申し訳ない、と吐露。

∀ガンダムでは、それまで兵器としてではなくキャラクタとして湾曲されてしまったモビルスーツの、日常性との両面性を描くことに注力。民族の対立を描くことに挑戦できたと仰ってました。

富野氏のニュータイプ反省論や環境にせっつかれてガンダムを演じなくてはならなかった苦悩など、人に歴史ありと感じる。ルーティンではない仕事、そしてクリエイタとしての仕事。富野氏の見つめる先には理念がはっきりとよみとれる。


・「ここがヘンだよ日本人」
2002年卒大学生の内定率6割とか。経験してきたわけなので厳しさは承知しているつもり。今回の特集は女子大生の就活について。

調査法に大分疑問を感じるが、情報ストックの浅い学生の姿を多く見せられる。湾岸戦争を「アメリカが台湾に攻め込んだ」とのたまう学生には噴出してしまう。

よく歴史を学ぶ際に抱く疑問として「現実の生活に役に立たない知識を学ぶ異議がない」とする理屈に突き当たることが多々あります。確かに是か非かという理屈には一定の評価を与えるが、特に歴史分野については“積層した時間の長さが歴史を形作る”ことを無視してはならないでしょう。瞬間の、教科書の字面だけの一面性から判断して、表層だけを拾った気になる危険性に気付いていません。更に、リアルタイムに事件を過ごし、且つ客体的に観察できるだけ寝かせておいたのにも関わらず、放置したままの状態。石油の供給問題など、明確に影響の及ぶ分野であるのですが。

ゲストの方の発言で、「“必要になったときにやればいい”というが、普段やっていないことを突然やれといわれてもできません」というのが印象に残る。メルマガ購読しているキャッシュフローゲームなど、心掛けなければなりませんね。

日本の貯金(ストック)なんて当てにしちゃダメよ、ってことか。


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