◆恋々蓮歩/独習◆

2002年4月17日

パワーポイントな日。

新人さんは何もできない。電話にも出れない。業務知識もない。勿論金もない。そんなわけで午前中はず〜〜っとパワーポイントの独習してました。操作方法はもう問題ない。プロットを組み立てるのが…問題といえるかも。自分が読むのではなく、誰かが見るために在るものですから。

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久しぶりに。

「恋々蓮歩の演習」(森博嗣)読了。

感想文のアップは一つ飛ばしてしまいましたが、感動が薄れないうちに書き留める、のが主なのでご勘弁を。

まず第一印象「読みやすい」。私はジャンルで読むことを放棄しているので、どうにも輝かしいフレーズや洒落た台詞回しに目が行ってしまいます。そんな理由なので、ページの端を折った枚数は歴代の森文庫の中でもトップクラスでした。いつか、どこかの、何かの機会に応用してやろうなぞとは思いも…しないこともありませんが。

いつもの如く、キーワードと作者の意匠は拾い取って読み込んだのですが、タイトルの意味がトンとわかりませんでした。語彙力の弱さに一因がありましたが、恋々(れんれん)を“こいこい”と最後まで読み違えておりました。花札の余計な知識が邪魔したのでしょう。

「れんれんれんぽ……」

なんだろう?、と電車のつり革にしがみ付いて考える。恋恋慕(こいれんぼ)、横恋慕。浅はかな連想ゲームから逆に本編が恋愛話が軸に動いていたことを思い出す。しかし、蓮歩がどうにも分からない。何の演習(マヌーヴァ)なんだろ〜?、と頭を抱えながら居眠りもせず帰宅。早速辞書を引く。…なるほど。たまにはこんなアプローチがあってもいいな。

ミステリィ的技巧やシリーズのファン向けの落とし穴もありました。しかし、Vシリーズを再評価する根拠になったのはストーリィに依存しないセンテンスの普遍性。定義、戯言話、鋭い目線。拾い上げては再度目を通してみて唸ってみる。2200円分程度の価値は有りました。つまり満足ナリ。ごちそうさま。

帰宅時の電車で読書できるようになったので、ちょっと幸せを感じてみたりした日。


ではでは。

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