◆火曜日の問題意識。◆
2002年8月13日想像力ってのは、思考する時間に比例するのかな、と思ってみたりするこの頃。
常日頃から、「理系」に劣等感にも似た憧れを抱く自分に、「向こうは向こうで悩みを抱えている」ことを知りました。その事実だけで自らの見識の狭さを露見する有様ですが、相談を受けてみると悩みが具象してくるものでした。
“研究職と開発職”
同僚が渇望していたのは研究職。…しかし現実には、納期と成果が求められる開発職になる道が敷かれています。大学院そのままのような、研究だけに没頭できる環境はここでは提供されません。院での専門を生かせる部署に必ずしも配属されるとも言い切れませんし、そうであったとしても製品が一個の製品として成り立つために周辺的な専門分野も取り入れねばなりません。
当人のエゴ、と言い捨てることはシンプルです。けれど全ての活動がキャッシュフローに繋がらなければ、存続することを否定することになるのが民間企業の根底の真理です。厳しいことを言うなれば、研究のみに没頭できるのは大学助手くらいのものでしょう…(それでも雑用は付きまとう)。
この事例において、私が何を云いたいかというと、「物事を比べる尺度は、一つの指標にのみ基づいて比較するべきではない」、ということです。民間なら利益、公務なら閉塞に、それぞれ悩まされることでしょう。しかし、そのような一つのデメリットにのみ目を向けてしまって、「自分の一番成し遂げたいこと」を曇らせることになってはなりません。
現在の不満ばかりの環境を、なんとかして変えてやろう、との意気も…必要(自分に言い聞かせる言葉です、ハイ)。
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