◆点から点へ、そしてその先にあるものは?◆
2002年8月26日第三部・激闘編。
日本テレビ スーパーテレビ「食卓革命!冷凍食品一兆円市場の舞台裏」を視聴。
私にとって、“仕事に対する姿勢”についての過ちが解けた瞬間となりました。結論はシンプル。「お給料はお客様からいただく」、ということです。今まで仕事環境の愚痴を云ったり、旧態的な仕事の進め方二ため息をついたり、残業することに怒りすら抱いていました。
先ほど番組では、冷凍食品メーカの開発の人の「食品の扱い方の変化」をドキュメントしていました。ここ数年頭打ちになってきている冷凍食品分野の売り上げを、新商品で打開しよう、というのが当初の番組の試みでした。しかし、中国産ほうれん草の残留農薬が問題化してきたことで、一気に“食”に対する核心へと迫ることになりました。
それまでの認識ではお客は「スーパー」でした。商品を買い上げてくれる顧客で、売れる売れないを競うだけの商品を卸していました。しかし、残留農薬問題が浮上してくると、「口に入る食品に対しての認識の薄さ」を同時に露呈させることになりました。開発の人間であっても、食材の原産地に足を運んだり、モノを実際に見て食べて確かめる、ということが無かったのです。
これを機に(私も)悔い改めて、「ただ給料を会社からもらうための仕事」から「成果としての仕事に“誇り”と“責任”を持ち、“満足”を提供できるような仕事」に認識を改める契機となりました。番組内では辛子高菜の原産地に行き、火山灰土を手で掬い、日に一度は必ず食べるという生産農家の料理をいただいてみる。そんな、普通で日常的なことが、冷凍食品業界でも私の周りの業界でも当たり前なことではありませんでした。
「食べてもらって使ってもらうお客様の事を見てもいなければ、育てて作っている産地・工場の事も見ていなかった」
私自身の問題に還元してみるならば、出来るだけエンドユーザのもとに足を運び、生身の意見を頂くこと。開発・製造の人間に働きかけて、意識改革を含めて、責任と結果の伴う仕事をいっしょにしていくこと。これを目標としていく事に決めました。
いずれも目新しい事は無いのかもしれません。けれども言葉にしてみなければ忘れられてしまうものです。ふつふつとやる気が出てくるものですよね。
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