今日の外出紀行。

以前オフミで教えてもらったCONRAN SHOPに再び来訪。ず〜っと気になっていた腕時計にリベンジしようと、機会を狙っていました。しかし…リストサイズに負けました(笑)。日本人には逆立ちしてもムリな仕様なのです。あ〜、残念。きっと時計屋さんに行っても、この幻影を追ってしまうだろうなぁ…。

ま、それはさておき。「デザイン」について想像させるライティングがあったので整理したくなりました(少々お付き合いくださいな♪)。

ちょっとその作品の画像(及びリンク)が見つからなかったので他のもので代用しておきます。コンセプトは「対価と比例するものは?」。

http://www.conran.ne.jp/buy/detail.msp?id=50&;class=10009&num=04

今回インスピレーションを受けたのは“天使の(ような)羽が生えた裸電球”でした。原価を考えてしまうと数百円で出来そうなものなのですが……、なんと68,000!この差に大変興味を惹かれました。

現在会社で(やや)マス・プロダクツなアイテムを扱っています。しかし機能やスタビリティを究極的に高めたとしても、製造原価を基にした販売価格の設定しかできない現実があります。また、サプライヤの都合が見え隠れする製品群…。そして、ライバル社の動向に目を光らせる商品開発チーム…。

競争によってもたらされる機能のボリュームアップと価格のボリュームダウン。この反比例の図式に縛られることは、“同じようなもの”という同種の戦場で、“より低価格に提供”が是とする勝利条件のもとで戦わねばなりません。これが一定の顧客満足を与えることは否定しませんが、それが全てのCSたりえるのでしょうか?

羽付電球から読み取れる叡智は「デザインによる付加価値は、機能性によるそれを10倍凌駕する」、ということでしょう。一般にソニー社の製品群が魅力的なのは、インダストリアル・デザインのコンセプトが全製品に共通して存在していること、です。ブランド・ロゴが仮に付けられていなくても見分けることが出来る。そんな輝きを発しています。このコンセプトは“スペック(ハード、ソフト問わず)”と呼ばれる数値に置き換えられる戦場において、定量化しがたい付加価値となりえます。

さて、ではどうすればよいか?スペックを頼みにした商法は、ハードウェアなら中国に、ソフトウェアならインドに、それぞれ圧迫されることが目に見えています。“真似できないもの”とは、“デザインと、その先に息づくコンセプト”。表面的に模造しただけでは、ユーザが魅力とするコンセプトには近づけません。ゆえに今後この国が(できれば自分の会社も)重視すべきは、モノマネの到達できない至上の技術と、デザインの分野でしょう。

…いまさらながら、かも知れません。何かしらのモノ作りがしたくて入社しましたが、技術的な専門性にはなかなか踏み込めません。それならば!ユーザを魅了するもの、ユーザが望むもの、をコーディネイトして提供する役割を目指します。

さてさて、論より証拠、でしょうか・・・?



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