◆12月はオフ会が増える時期だと聞きますが…。◆
2002年12月8日今週号のNewsweekでオンラインゲームの特集が組まれていた。個人的には投げやりになっているが、(きっと)世間では熱狂的ブームのFF XIが表紙だった。NWJとは決別した気分になっていたけれど、こんなツボにはまる題材を持ってこられては……買うでしょう。
しかし歴史が証明するように「影響力のあるものが重要なもの」なわけで。FF XIのエサで釣っておいて中身は韓国出身ゲームだったりするわけで。それはさておき、NWKorea記者の記事が多くの状況を代弁していたので紹介したい。
>(オンラインゲームをプレイする)人々の多く
>は、仮想空間を理解していると思い込んでいる。
>ネットゲームやチャットがバーチャル世界のす
>べてだと勘違いしている大人は少なくない。
>実際にどのような社会が営まれ、どのような
>問題が起きているのかは、ほとんど知られてい
>ない。
個人視点でワイヤの向こうにいる人のことを知っているつもりではあった。しかしリアルとワイヤードの壁を突然突き破る事件が連続して起きている。この世界は誕生から間もないこともあるが、教師も文化も存在しない地だった、と改めて思い起こさせる記述であった。
また、この記事を記憶に留めておくだけの価値がある理由は、マクロ視点もわきまえていることだ。
>ネットの出現で世界地図が書き換えられようと
>している。国境線も領土紛争も、規制や干渉も
>ない国家が誕生している。ここには、自らの
>選択によって行う『登録』という行為がある
>だけだ。
〜中略〜
>アメリカの経済学者の調査によると、ソニーの
>人気オンラインゲーム『エバークエスト』に
>登場する仮想国家「ノーラス」の一人当たりの
>GNP(国民総生産)は、2266?に達するという。
>オークションサイトで違法に取引されるアイテム
>の額を含んだ経済活動全体の規模は、ブルガリア
>を超える。
実際にモノを交換しなくても、消費する楽しみを味わえるというのは画期的な快楽の発露だと考える。データが実在物からシェアを奪うにはこの要素が不可欠になるはずだ。
自室に友人が訪ねてきたときにオンライン接続中のときがあった。そのとき他のプレイヤキャラにヒーリングの魔法を唱えながら、感謝のセリフが返ってきたことに、その友人は感嘆の声を以ってこう云った「向こうに人がいる!」、と。
やはり自分は帰る地はゲームなのか、と思う瞬間。私も一人の開拓民なのだろうか。
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