「電池切れ」

 精神的に消耗して、カラータイマが点灯し始めるような。そうかと云って、スペシウム光線一撃で仕事にカタが付くわけでもなし。

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 Googleのキャッシュって興味の隙間を埋めるのに使えるのだな、と思える瞬間。調べたいと思えば、ニュースサイトのキーワードだけでほとんどたどり着く事が出来る……。もはや当然の事だけれど、特異な事件が起こる度にネット世界の陰部を明らかにする鍵として、センセーショナルに報道される。ピッキングの方法をハイパーリンクが繋ぎ、一瞬の高揚と最低の怠惰を生み出す。

 今回の「自殺志願者のサイトによる集団自殺」に限定して話を進めよう。マスコミによる報道では“出会う手段”にのみ好奇の視線注がれているように観察される。出合い系サイトと同様、“(外見を)見ず知らずの者同士が、一方向性の情報にのみ基づいて遭遇すること”にアラームを発している。確かに限られた情報のやり取りである事には間違いない。で、あるが電話や手紙も同様な性質を持つ。故にセンセーショナルな装飾になるのは、単に「新しいメディアである」ことの証明なのかもしれない。完全に蛇足の部類なことであるが。

 私が興味深く思うのは、
>>心中相手を探しております。
>>やっぱり、独りだと寂しいですからね。
の部分。ハイパーリンク世代とでも呼称すれば軽蔑の視線を受けるかもしれませんが、“繋がりたい欲求”が他の集団より濃いというのはあるのかもしれません。死にたいと願う人がいて、それを止める理由がないのならば(若しくは理由となりえないのならば)、このような事件が起こるのに支障はありません。ですが、日常に付きまとう薄らとした自殺願望を、共同作業であるとの理由で自殺行為を少しでも後押しするのであれば、まだその人は死ぬべきではないでしょう。現実で取り得るべき手段が尽き、最終的に安らかになるため以外には、あくまで個人の主観としては、認めたくないからです。

 馴れ合いで死ぬな。愚直で結構。死にたい奴は生まれてきたときと同じように、一人で命を絶て。以上。

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