光栄なことにバレンタインディのお返しを任される。単に一番下っ端の役割、とも云いますけれど。

 普段気の利かない奴ですので、ここぞとばかりに汚名返上したいところだが、はて何を買ったらよいものか?思うに、何らかのモノが残るものはパス。「去年はこんなのだったよね」と囁かれるだけで身震いしてしまいますし、間食程度の軽いものでその場で完結するものの方が何気なくて良いかも、と考える。

 さりとて具体的な店名は思い浮かばない。このような時は銀座!、とイメージからヤマを張って赴く。確実に安直なのだけれど、調べられるような環境が手近にないので詮方なし…。

 “ミッシェルショーダン”。高島屋B1で見かけて甘い香りに引き寄せられてそのまま購入。一粒300円もするトリュフもここでは相場なのかも、と思案もなく選んでみる。いつか自分でも試食してみようかな、なんて軽く考えて。

 …あら、有名店なのですね!これで大役(?)果たせたかな??

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舞城王太郎著「熊の場所」、読了。

 困難に遭遇!そこから逃げ出すのがその困難から当座隔離できる方策。しかしトラウマになるのが嫌ならば、現場に戻らねばならない!

 少年期の過去を清算するために猫の死体へ立ち戻る“まーくん”。彼は時間経過とともに膨れ上がった尻尾の亡霊に押しつぶされてしまった。自分が猫の代わりとして殺されようとしている事にさえも、客観的に見つめる主人公。舞城作品としては暴走も破綻もなく、体温の伴った美しい物語だと感じました。短編をもっと書いて欲しいですね。


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