給与の使い道、休暇の使い道。それぞれまだ一年生。

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 今週はボーナスと給与が支給される週。プチ金持ち気分になるのも致し方ないことか。そんな訳でDVD購入(もう最近は口実になっていますなぁ)。

■「Virgin Suicides」ソフィア・コッポラ監督

 公開当時、「ダ・カーポ」誌でなかなかの評点が与えられていたため、内容はともかく、インデックスだけ記憶に残っていました。低価格なDVDが多く出回っている当世、98分で4700円のプライスは相対的に高く感じてしまうのが悲しいところ。VHSソフトの時代から段階的に考えれば、4000円台でも1/3になっているから、と自らを説得(よしよし)。

 「銀メダルのための作品」、そんな印象。上質で澱みが無くて、水にすぅっと溶け込む。淡く思春期の思い出を連想させる、のだけれど…薄味ばかりな料理のような感じ(京懐石?)。日常を舞台にした作品は多いけれど、5人姉妹が自殺したエピソードでこの薄さは何なのだろう。物語の冒頭に

医師「どうして死ぬんだ、まだ人生の苦しみも知らないのに?」
末妹「先生は13歳の少女だったことはないでしょ」

と切り返すシーンがあるように、理解が薄いのは私が埒外にいるからかもしれません。同世代の作家が同世代の読者に支持される。それはジェネレーションギャップの例を見れば明らか。しかしながら私に接点がない、というのも悲しいお話。せめてオトコノコらしく、今作のヒロイン、ラックス嬢に憧憬の念を抱くことにしましょうか…。そんなわけで私的価値2200円。熟成させて再び視聴すれば……どうかな?

(倒錯した人格でもないのに、美人姉妹ではなく、姉妹の母に色目を使うキャラクタの意味も理解しがたい。伏線があるのなら別だが)

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