◆映画とネットワーク力点の変遷(踊る大走査線/2)。◆
2003年8月11日長年の夢、成就(?)
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全然大したことではないのですけれど。…でも実現するのに5/4年も要してしまいました。あー、何故でしょう……。
「仕事帰りに映画を観ること」
なんて小市民な夢なのでしょう(ケーン!)。いつでも叶えられそうなものと想像されますけれど、ここまで長期化したのが現実の証左でありましょう。ま、そんな共感を伴わないミクロ過ぎる理由はさておき。
映画『踊る大走査線2』、視聴。
無難に面白いです。以上。私的価値1800円(イーブン)。
…えと、簡潔過ぎるので間を持たせてくれ、とADさんから指示が入ってしまいました。スケッチブックに"伸ばして!"と殴り書きです(笑)。つか誰?ADって??
"組織と命令系統"。主なトピックとして挙げるのならこの点でしょう。ピラミッド型組織と並列型組織。目聡い方ならこれだけで理解してしまうでしょうか。具体論に落とし込めば『NapstarとWinnyとの違い』になるでしょうか。
ピラミッド型(=Napster)の特徴は全体を管理する頂上型の指揮系統が存在し、それゆえ管轄可能な組織は大規模なものになります。一方、並列型(=Winny)は末端の構成員が互いに手を取り合い、ネットワークを形成するのが基本になります。上位下位の意識は希薄で、ダイスの決定権は各構成員に委ねられます。
物語の舞台となる警察においてもそうですが、かつては犯罪は組織、例えるならばヤクザ、がそのキーマンでした。私が二つの世界において繋がりを感じたのはやはりwebの世界で、違法ファイルのやり取りはサーバにアップロードした暗号化による偽装、という状況から端末間のネットワークで誰も管理監視する者のない状況でファイルをやり取りすることへ変わってきたという点なのです。大方世間で予想されたように、後者においてはやり取りの追跡すらも難しい状態です。
ぐだぐだ書きましたが、気になったのは並列型ネットワークの、ピラミッド組織への挑戦、という概念が映像作品として上手く転化されていた点です。概念そのもの自体はありふれた物かもしれませんけれど。
これが映画の感想か、と云われれば窮してしまいます。が、受身のメディアからただ観想を引き出しただけ、ではあまりに自身の進歩が望めないのでムリヤリ形にしてみました。…気にしないっ!
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