☆2003.08.18 ぶらり来訪西の都。
東本願寺→西本願寺→京都駅(バス乗り換え案内)→東寺→梅小路SL→京都大学

 06:43京都着。当然どこも開いてません。観光案内事務所も開いておらず、交通路線図の入手ができないため、駅周辺で徒歩にて回れる寺社仏閣…東本願寺に向かうことに(これは予定済み)。あとから思えば、「地図に載っているところであるならば、歩いて行ける」と確信(思い違い?)をしてしまったのは、このときが最初だったのかも知れません。

 とりあえずは道に不慣れなもの。まずは何か不測の事態が起きたときのために、と、バス一日乗車券を購入し、迷わないように大通りから歩み始める。気分はシェルパ斉藤@ビーパル誌連載、です(その割には小市民ですが)。

 京都の町で旅人が驚くことの一つに『歴史遺物が生活と共存している』、ことがあるかと思います。ローソク形の京都タワーを通り過ぎ、テナントビルを分け入ると、そこはもう巨大寺院!あまりの違和感にインベーダーが出現したかの様に幻惑されます。「何だこれ!?」、目の前に鎮座する数百メートル四方の塀石垣に圧倒される旅人その1。惚けているその隣を朝練中の高校生が通り過ぎて行きます。これが京都なのだ、と実感させられる瞬間であります。

 さてさて座禅。残念ながら無の境地ではありません。本日の予定を組み立てています。外面はどうだか知りませんが、何とも邪な座禅でしょう…。お経と蝉の鳴き声だけが満ちる早朝。ふぅ、それにしても駅近くにあるのにこの静けさ…。本当に無我になって悟りを開いてしまいそうです(凡非凡忙しい人ナリ)。

 結局、座禅に加えて説法まで受けた後、練り上がったプランに従い目的地を回遊開始する。西本願寺は目的の御影堂が長〜い補修工事のため見学できず(リトル残念)。取って返して東寺に赴き、風化と煤けて枯れた趣の仏像をしんみりと拝観。東寺は建物の方が有名だけれど、蝉の鳴き声に包まれて仏像を見つめていると、蝉の地上に出てから僅かな寿命と仏像の経てきた気の遠くなる年月を自然と比較してしまい、儚さ切なさを感じてしまいます…。個人的には険しい顔の木像に惹き寄せられます。

 一転変わってSL!梅小路鉄道博物館!童心に還って心踊ってしまう場所です。蒸気機関車ならスティーブンソン型が古典的なエンジニアスピリット溢れていて好感ですが、漆黒のSL達も無骨で愛嬌有るものです(なでなで)。

 京都の交通事情を語る上で欠かせないのが市バス…。路線も、乗り換えも、十全に理解できるようになったのですが…循環系統(オレンジ路線:環状に周回してます)は少し苦手。到着時刻の予想が立て難い気がするのです(私だけでしょうか?)。京都の人はi-modeのバス案内サイトを日常的に使っているのでしょーか。

 百万遍のバス停で下車して、京都大学到着。町中から僅かに離れただけで広大なキャンパス。都心の大学は交通アクセスや各種インフラの引き替えとして失った部分ではありますが…、やはり羨ましく思います。送り火の『大』文字が間近に見える京風情。うん、この地ならではですね(羨望)。お招き猫して下さったP嬢に案内してもらってキャンパス・生協・学食を散策♪冷麺だけで10種類はあろうかという学食にまたも羨望を抱きつつ、身の振りあれこれを談話。

 久方ぶりだと、そしてメールなどとは違って対面だと、HNのまま呼ぶことのなんと気恥ずかしさを感じてしまいます。「シンプルなHNでまだ助かった〜(ほっ)」と、呼びかけられる自分のHNに内心安堵を覚えつつ、こちらから名称を当てはめるときにはちょっと遠慮がちに。この辺が自分のアイデンティティのバランスかも、と自己分析。ともあれ、種々お話も相談もさせて頂きました。一番忙しい期間にお時間割いてもらって感謝です(ペコリ)。

 さて、生きてる限りは明日に続く。

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