ISBN:4592132793 コミック あさり よしとお 白泉社 2001/07 ¥610
■2004.05.06 なつのロケット
『なつのロケット』(あさりよしとお著)、読了。
小学生が夏の自由研究でロケットを打ち上げる話。宇宙事業への関心を深めてもらう意味合いもあるので、半ば説明口調も多い。けれども虚構物語とはいえ、宇宙への憧れ、青空のようなすがすがしさを絵から滲ませるほど、この分野に対しての著者の愛を感じさせられます。
ロケットの姿を想像するとき、尖ったペンシル状の形状をまず思い浮かべるかもしれない。しかし、ロケットの本質的な意味合いは「打ち上げるための媒体」であって、「打ち上げられるコンテンツ」はペイロールと呼ばれ、区別されている。
近年より用いられているものでは三段加速式ロケットなどがある。全段が打ち上げて加速させ、成層圏を抜けてペイロールの荷物を地球の衛星にさせるための、『使い捨ての打ち上げ媒体』である。目的対象物の何十倍〜何千倍の重量コストをかけないと、衛星と成すことはできない。この抽象的センテンスだけでも人生の忠言にでもなりそうなものだ。
しかし、気軽に打ち上げられる極小のペットボトルロケットから何10トンもの人工衛星を載せる商業ロケットまでを順に眺めていくと、また新たな抽象概念がかいま見えてくる。
「ペイロールとロケットにおける可搬重量の比例度合」
抽象化すれば、「大きな事業を遂げるには莫大な資本が必要である」であるとか、「大きな仕事は準備期間も相応に必要だ」とか云えるかもしれない(無難な結論すぎてかえって物足りない?)。
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帰宅途上の電車で書くにはこれで限界。
■2004.05.06 なつのロケット
『なつのロケット』(あさりよしとお著)、読了。
小学生が夏の自由研究でロケットを打ち上げる話。宇宙事業への関心を深めてもらう意味合いもあるので、半ば説明口調も多い。けれども虚構物語とはいえ、宇宙への憧れ、青空のようなすがすがしさを絵から滲ませるほど、この分野に対しての著者の愛を感じさせられます。
ロケットの姿を想像するとき、尖ったペンシル状の形状をまず思い浮かべるかもしれない。しかし、ロケットの本質的な意味合いは「打ち上げるための媒体」であって、「打ち上げられるコンテンツ」はペイロールと呼ばれ、区別されている。
近年より用いられているものでは三段加速式ロケットなどがある。全段が打ち上げて加速させ、成層圏を抜けてペイロールの荷物を地球の衛星にさせるための、『使い捨ての打ち上げ媒体』である。目的対象物の何十倍〜何千倍の重量コストをかけないと、衛星と成すことはできない。この抽象的センテンスだけでも人生の忠言にでもなりそうなものだ。
しかし、気軽に打ち上げられる極小のペットボトルロケットから何10トンもの人工衛星を載せる商業ロケットまでを順に眺めていくと、また新たな抽象概念がかいま見えてくる。
「ペイロールとロケットにおける可搬重量の比例度合」
抽象化すれば、「大きな事業を遂げるには莫大な資本が必要である」であるとか、「大きな仕事は準備期間も相応に必要だ」とか云えるかもしれない(無難な結論すぎてかえって物足りない?)。
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帰宅途上の電車で書くにはこれで限界。
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