◆孤高の山頂踏破、TAGRO氏著「A LOT OF」。◆
2004年7月22日 読書
ISBN:4886538231 コミック TAGRO 大都社 2004/07 ¥650
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■コミック「A LOT OF」、TAGRO氏著。
TAGRO氏の過去の代表作の復刊総集版。淡いけれど毒の有るエッセンスは健在。現在の代表作と云えるのは(超個人的には)「Don’t Trust Over Thirty」。雑誌「ファウスト」誌に刀身剥き出しの切れ味で、野心的に連載中な作品。TAGRO氏の私小説でありながら、現代の「ぼんやりとした不安」を見事に打ち抜いている。抽象的にしっかりと書き込まれた気だるさに、何か未完成なインディーズの音楽を乗せてみたくなる。
本作は「ある特殊な意味(極めて重要なファクタ)」で、前人未到な領域に旗を打ち立ててしまった、誰にも理解されないであろー孤高な性質を持っています。この「孤高」とは、白鳥が澄まし顔に水面を泳ぐ一方で、水面下で足を必死に掻いていると言う意味合いに近い。ただし、水面下のリアルは10年後の作品「Don’t...」になって初めて描かれるのであるが。
埋もれさせるのは惜しい。が、どんな読者を想定して描かれた作品(その意味では商品だが)と云えるのか、想像するに難い。幸か不幸か、興味を持ってしまったら2004/08/01、池袋ジュンク堂のコチラへ。
http://www.junkudo.co.jp/newevent/sainkai.html
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■コミック「A LOT OF」、TAGRO氏著。
TAGRO氏の過去の代表作の復刊総集版。淡いけれど毒の有るエッセンスは健在。現在の代表作と云えるのは(超個人的には)「Don’t Trust Over Thirty」。雑誌「ファウスト」誌に刀身剥き出しの切れ味で、野心的に連載中な作品。TAGRO氏の私小説でありながら、現代の「ぼんやりとした不安」を見事に打ち抜いている。抽象的にしっかりと書き込まれた気だるさに、何か未完成なインディーズの音楽を乗せてみたくなる。
本作は「ある特殊な意味(極めて重要なファクタ)」で、前人未到な領域に旗を打ち立ててしまった、誰にも理解されないであろー孤高な性質を持っています。この「孤高」とは、白鳥が澄まし顔に水面を泳ぐ一方で、水面下で足を必死に掻いていると言う意味合いに近い。ただし、水面下のリアルは10年後の作品「Don’t...」になって初めて描かれるのであるが。
埋もれさせるのは惜しい。が、どんな読者を想定して描かれた作品(その意味では商品だが)と云えるのか、想像するに難い。幸か不幸か、興味を持ってしまったら2004/08/01、池袋ジュンク堂のコチラへ。
http://www.junkudo.co.jp/newevent/sainkai.html
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