TVプログラム「ニューデザインパラダイス」、視聴。

なんとまぁ、いきなり総集編(最終回かどうか不明)。深夜番組らしいチャレンジャブルなコンテンツでありました。

 気に留めたデザインを書き並べていくと、「何を基準として取捨選択しているか」を明らかにする結果となりました。

・そのデザインのコンセプトに有用な理由があること
・現実の運用に適合すること
・視座の切り替えが明確であること

 箇条書きしてみると別段のことではないけれど。オブジェとして飾り物でしかないのならば奇抜なだけでOK。だけれども、手に取り利用するユーザが存在する種の品物であるならば、採用にまで至る力のあるものでないと…(興味だけでは小銭までしか出せません)。

 具体的にはコレ。

■名刺
 一見普通の名刺。しかし、名前・部署・肩書きは透明なカバーに印刷されていて、紙自体はジャバラ状の会社紹介冊子になっている。これができるのは収益の柱が1業界のみである必要があるけれど、社員全員が同じ仕事をしていることを説明するのに適する手法を体現しているとのコンセプト。

■地図
 既存の地図は図法を問わず、距離の長短を示すものであった。しかし、情報通信技術(古い言い回しだなぁ…)の伸張によって世界は縮まった。距離軸→時間軸への価値のシフトを地図に表現させたことがエポックメイキングかと存じます。

■学校の机
 馴染みの机、外観そのものは手を付けず、使い方の新規提案というデザイン。机の天板を小学校なら6年間、ずっと同じものを使うようにすること。それだけのことで大切に使うように自然に向かわせられるし、付いてしまった傷も思い出となる。また、卒業する時の証書を入れる額縁として加工してあげるサービスを用意してやることにより大人になってもずっと傍に置くことが可能となる。一番社会に受け入れられやすいデザインと云える。

http://www.fujitv.co.jp/b_hp/newdesign/

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