村上かつら短編集 1 (1)
2004年10月12日 読書
ISBN:4091864465 コミック 村上 かつら 小学館 2004/09/30 ¥530
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村上かつら氏著、「村上かつら短編集1」読了。
登場人物に心情を投影することはできないけれど、ちょっとじんわりと来るものがあります。主人公を自分に置き換えて疑似体験する手法があると聞きますが、一歩身を引いて第三のキャラクタとして見守るとゆーのも、この作品ではアリかもしれません。
■「99夏あたし15歳」
あのころ必死だったことなんて。なにひとつ24歳まで届いていない。このフレーズだけで記憶に組み込み決定。中学生の頃を懐かしむように、「今」の自分を落ち着いて眺める日はいつ来るのだろうか。
■「さよなら奇跡」
土佐弁と云うだけで「海がきこえる」と関連付けてしまうのはその作品の影響度の大きさが逆算できてしまうものである(個人的吐露)。幼い頃からオンナノコしてた同級生が身近にいて、抑えられない嫉妬を抱いてしまっていたとしたら。果たして主人公の吐く台詞を思い浮かべられただろうか…。憧憬の再現という意味で、過去の自分と向き合う鏡となる作品でした。
■「はるの/よるの/ようだ」
デビュー作に絵の上手下手を求めても詮無いこと。けど線画に近いのに味があるなぁ。幼なじみに勇気を振り絞ってケジメを付けに行く(=フラれに行く)女性の気持ちを、少々頼りない男性から描いたお話。クライマックス近くの決別の台詞と、余白が瞑想にいざなうカット割が張りのある美しさだと感じる。
著者のほかの作品にも触手を伸ばしてみましょーか♪
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村上かつら氏著、「村上かつら短編集1」読了。
登場人物に心情を投影することはできないけれど、ちょっとじんわりと来るものがあります。主人公を自分に置き換えて疑似体験する手法があると聞きますが、一歩身を引いて第三のキャラクタとして見守るとゆーのも、この作品ではアリかもしれません。
■「99夏あたし15歳」
あのころ必死だったことなんて。なにひとつ24歳まで届いていない。このフレーズだけで記憶に組み込み決定。中学生の頃を懐かしむように、「今」の自分を落ち着いて眺める日はいつ来るのだろうか。
■「さよなら奇跡」
土佐弁と云うだけで「海がきこえる」と関連付けてしまうのはその作品の影響度の大きさが逆算できてしまうものである(個人的吐露)。幼い頃からオンナノコしてた同級生が身近にいて、抑えられない嫉妬を抱いてしまっていたとしたら。果たして主人公の吐く台詞を思い浮かべられただろうか…。憧憬の再現という意味で、過去の自分と向き合う鏡となる作品でした。
■「はるの/よるの/ようだ」
デビュー作に絵の上手下手を求めても詮無いこと。けど線画に近いのに味があるなぁ。幼なじみに勇気を振り絞ってケジメを付けに行く(=フラれに行く)女性の気持ちを、少々頼りない男性から描いたお話。クライマックス近くの決別の台詞と、余白が瞑想にいざなうカット割が張りのある美しさだと感じる。
著者のほかの作品にも触手を伸ばしてみましょーか♪
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