◆生と戦争と鉄の箱と。(鋼鉄の少女たち )◆
2005年8月6日 読書
「え〜!!」
絶叫と共に画面を注視してしまう。あれまぁ、「鋼鉄の少女たち」1〜4巻絶版決定、5巻無期延期……。そりゃ掲載誌なくなってしまったゴタゴタに巻き込まれてしまったなら、仕方ないのかもしれないのだけど…。
来週のコミケにて、最終話を頒布するそう。2005/08/14(日)、時間つくれるかなぁ…?
http://www.firstspear.com/
…と。外野の状況はともかくとして。戦略的に負け戦な雰囲気が全体的に影を落とす中で、泥沼、絶対的ピンチにありながらも奮闘する戦車舞台が描かれています。搭乗員はコンパクトな戦車のせいで全員、年端もいかない少女たち。狙撃を受ければ肉隗にもなるし、捕虜になれば屈辱も受けてしまう。
現場の人間の及ばないところで政治劇は垂れ流され、より現場は悲惨な戦況を強いられる。暗雲たちこめる日常のなかで、時折垣間見る陽射しに心休まるように。少女たちは一瞬一瞬の生のきらめきを見せる。その笑顔も、地獄の戦場で1人、また1人と戦死していってしまう。名前も与えられない一般兵が合計何人亡くなった、という統計的な死ではなくて、ついぞさっきまで名前で呼ばれていた兵卒が「大切なもの」を叫んで亡くなっていく。コミックの世界とはいえ、無力感を感じてしまいます。
"生と戦争"をモチーフにしたコンセプトに比べて、もう少し書き分けて書き込んで欲しい、と思う箇所はあります。けれど、鉄の箱に命を預けた息遣いの荒さを表現したのは秀逸だと思う。
「国vs国の戦争」から「国vs草の根」にシフトしつつある現実世界では、戦車という装甲と突破力が求められる戦力から外れてきています。それでも…力強い砲塔と、肉厚な装甲。等閑に出来ないものがあるかも。戦車好きには懐かしさに反応するセンサーが内蔵されてるのですって。
ISBN:4047135399 コミック 手塚 一佳 角川書店 2003/02 ¥567
絶叫と共に画面を注視してしまう。あれまぁ、「鋼鉄の少女たち」1〜4巻絶版決定、5巻無期延期……。そりゃ掲載誌なくなってしまったゴタゴタに巻き込まれてしまったなら、仕方ないのかもしれないのだけど…。
来週のコミケにて、最終話を頒布するそう。2005/08/14(日)、時間つくれるかなぁ…?
http://www.firstspear.com/
…と。外野の状況はともかくとして。戦略的に負け戦な雰囲気が全体的に影を落とす中で、泥沼、絶対的ピンチにありながらも奮闘する戦車舞台が描かれています。搭乗員はコンパクトな戦車のせいで全員、年端もいかない少女たち。狙撃を受ければ肉隗にもなるし、捕虜になれば屈辱も受けてしまう。
現場の人間の及ばないところで政治劇は垂れ流され、より現場は悲惨な戦況を強いられる。暗雲たちこめる日常のなかで、時折垣間見る陽射しに心休まるように。少女たちは一瞬一瞬の生のきらめきを見せる。その笑顔も、地獄の戦場で1人、また1人と戦死していってしまう。名前も与えられない一般兵が合計何人亡くなった、という統計的な死ではなくて、ついぞさっきまで名前で呼ばれていた兵卒が「大切なもの」を叫んで亡くなっていく。コミックの世界とはいえ、無力感を感じてしまいます。
"生と戦争"をモチーフにしたコンセプトに比べて、もう少し書き分けて書き込んで欲しい、と思う箇所はあります。けれど、鉄の箱に命を預けた息遣いの荒さを表現したのは秀逸だと思う。
「国vs国の戦争」から「国vs草の根」にシフトしつつある現実世界では、戦車という装甲と突破力が求められる戦力から外れてきています。それでも…力強い砲塔と、肉厚な装甲。等閑に出来ないものがあるかも。戦車好きには懐かしさに反応するセンサーが内蔵されてるのですって。
ISBN:4047135399 コミック 手塚 一佳 角川書店 2003/02 ¥567
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