今頃だけど。

 『ガンダムSEED Destiny』の最終話観ました(深夜に1話から再放送もやってるのね)。大きな渦に流されっぱなしかき回されっぱなしの狂言を最後まで貫いたご様子。ここまでサブキャラクタに焦点当てられたので、シン・アスカというキャラクタも大事に扱われたと云えましょう。

 この演出は『∀ガンダム』に於けるディアナ・ソエルとキエル・ハイム中心とした太陽と惑星(ロラン氏とかその他)の関係と同様。けれど『∀』の方が演出の幅も広いし、拡げたシナリオをきっちり破綻なくまとめることが出来た分、一枚も二枚も上手でした。

 ただし、最新の作品だけあって、テクニカルな部分に関しては『S/D』が圧勝。「モビルスーツが出てくる」ということしか共通項の無いガンダムシリーズですが、とりあえず派手に描いてくれました。グリグリ動くし、CGも多用。「ヴィックス・ヴェポラップ(軟膏タイプの風邪薬)の半分は愛情で出来ている」とTVCMしておりましたが、「ガンダムの戦闘シーンで50%ファン層が底上げされている」と云っても過言ではないくらいに。

 随分と長い尺で放映した割に、シン・アスカ氏の妹コンプレックスが最後までそのまま、なのはちょっと勿体無かったかも。最終前話、決戦前にカップルでひとときを過ごす時。恋人同士というより妹の代償行為を示していたり…、チャンスを与えられていたのに活かすことの出来ない愚かさを演じさせてしまう。サブキャストらしい割り切りと、それなりの役割(待遇)なのでしょうけれど。

 メインキャストのキラ・ヤマト氏も所謂、「聖なる単純さ」に溢れているので、もう一方の主人公のアスラン・ザラ氏を『S/D』パートの表の主人公として据えておきたいと個人的には思う。いつかの主題歌にもあったけれど、「僕達は迷いながら〜」にピッタリですし。

 とりあえずご馳走さま。土曜18時枠、プロディーサ的に大当たり、ですね。

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