◆ある義体の日常(GUNSLINGER GIRL 7th)。◆
 ハイティーンな義体「ペトルーシュカ」が加入して、大人びた雰囲気を醸し出した第7巻目。

 それまでは“お姉さんキャラ”としてトリエラがおりましたが、あくまでも公社に所属する幼げな義体にとっての“お姉さん”的存在でありました(相対的お姉さん!?)。

 作戦担当官と信条について意見を交換する場面や、身体的にアダルトな表情を見せる場面を初めて見せたり、と作中で新たなポストの創設を成しています。

 義体を初めて「個」として見詰める担当官アレッサンドロ。信頼感の萌芽を認めるペトルーシュカ。「…そんなことないですよ、私は情熱を感じました」の後のワンカットは上記の象徴的で重要なカットだと感じました。

 がきんちょ義体の登場をわざと控えつつ(ほんの一部出てくるが、幼さの象徴として用いていたり!)、「オトナじゃない、子供でもない、お姉さん」に焦点を絞って1巻に纏め上げられています。なんかもーコミックスの構成力に驚き感嘆符でありますよ。

 良くも悪くも、成長が止まってしまっていたように思われていたクラエスを会話のパートナーに当てはめたのもナイス人選♪彼女も過去の不可視なトラウマから、一歩踏み出せそうな予感〜。

ISBN:4840235325 単行本 相田 裕 角川(メディアワークス) 2006/07/27 ¥578

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